ZBrushにはポリゴンに色を塗るポリペイントという機能があります。
ポリペイントを使っていて
スポイトできないの?
塗り潰しはできないの?
マテリアルカラーが残っちゃうんだけど?
RGBでカラー指定できないの?
などを解消できるような機能を紹介します。
ポリペイントを始める前に
それではさっそくと言いたいところですが、ポリペイントを始める前に「頂点数」と「マテリアル」を確認しましょう。
これはペイント後でも変更は可能ですし、変更の必要がなければスルーして大丈夫です。
頂点数の確認
ポリペイントは頂点に色を塗っていくので、頂点の数に影響を受けます。
サブディビジョンレベルを上げたり、ダイナメッシュの解像度を上げるなどしておくといいでしょう。
マテリアルの変更
マテリアルとは「金属ぽい」「木材ぽい」など質感を表現するものになります。
ポリペイントはマテリアルに影響を受けるので必要に応じて変更しておきましょう。
ポリペイントをする方法
- ポリペイントの手順
- ①ペイントブラシを選択
- ②サブツールでポリペイントマークにチェックが入ってるか確認
- ③RGBになってるか確認
- ④カラーを指定
スタンダードブラシでも②~④を設定すればペイントすることができます。
「Zadd」「Zsub」のON/OFF
「Zadd」は「盛る」などのブラシ機能を適用しながらペイントすることができます。
逆に「Zsub」は「削る」などのブラシ機能を適用しながらペイントすることができます。
白色の扱い
ZBrushでの白色(R:255 G:255 B:255)はマテリアルの地の色となります。
白色(マテリアルに依存しない色)が適用されているかどうかは、マテリアルの「Flat Color」を選択して確認します。
白色を塗りたい場合は少しグレーなどの白に近い色で塗る必要があります。
スムースブラシでぼかす
スムースブラシを選択してZaddをOFFにすると描いたポリペイントをぼかすことができます。
塗りつぶし
3Dモデル全体を塗りつぶしたい時は
メインカラーの色を選択後、メニューの「カラー」の「FillObject」をクリックで塗りつぶすことができます。
他にもは「Zプラグイン」の「サブツールマスター」の「塗りつぶし」から「Color」を選択して塗りつぶすことができます。
メインカラーとセカンダリーカラー
カラーピッカーの下にあるメインカラーとセカンダリカラーが現在選択されている色になります。
メインカラーまたはセカンダリカラーをクリックするとカラーピッカーが出てくるので使いたい色を選択します。
カラーの切り替え
メインカラーとセカンダリカラーを切り替えることで、描いては消すなど効率よくペイント作業を行うことができます。
- カラーの切り替え方法
- ・「カラー切り替え」またはショートカットV
- ・Altを押し続けている間、セカンダリーカラーでペイント
サブツールでポリペイントマークにチェックが入ってない場合
サブツールでポリペイントマークにチェックが入ってない場合は、
見た目はメインカラーがペイントされた状態になりますが、塗り潰されているわけではありません。
カラーを適用する場合はペイントするか塗りつぶす必要があります。
スポイト機能
同じ色をまた使いたい場合などはスポイト機能を使いましょう。
- スポイトする方法
- ・メインカラーまたはセカンダリカラーをクリックしたまま使いたい色までドラッグする
- ・カーソルポインターを使いたい色の上に持っていきC
ZBrush内でUIのメニューバーやボタンなどの色もスポイトすることができます。
6.RGBカラーを指定する
カラーピッカーでなく、RGBカラーの数値で色を指定することもできます。
マテリアルのペイントと解除
マテリアル(質感)もペイントすることができます。
「M (マテリアルチャンネル)」をONでマテリアルのみ、「RGBM (マテリアルチャンネルとRGBカラー)」をONで同時にペイントすることができます。
マテリアルをペイントすると、マテリアルを変更してもペイントされた部分は変更されません。
解除方法
知らない間に「M」「RGBM」がONになっていてマテリアルをペイントしてしまうこともあります。
別のマテリアルで上塗りしても、今度はそのマテリアルがペイントされてしまいます。
マテリアルのペイントそのものを解除しましょう
- 解除の手順
- ①マテリアルをFlat Colorに変更
- ②「M (マテリアルチャンネル)」をON
- ③メニューの「カラー」の「FillObject」をクリック
ワタシもいつの間にかマテリアルがペイントされて困ったことがあったので参考になれば幸いです。
ただこの機能も、「武器だけ金ピカにしたい」など質感を変えたい場合にはとても便利な機能なのでうまく使い分けるといいでしょう。
まとめ
モデルに色が入るとよりイメージしやすくなるので、使いこなしたい機能だと思います。
細かいボタンの設定と、どこのメニュー内にあるのかわかりづらいのがZBrushの難点でもありますが…