オリジナルエフェクト台座
時間の縛りによって呪力が増大する七海建人のエフェクト台座です。
フィギュア本体のリペイント、少し改造も行っています。
制作過程とか
STL MakerというスキャンできるiPhoneアプリでフィギュアをスキャンしてZBushで表示します。
ZBush上でスキャンしたフィギュアに合わせて、台座を設計していきます。
今回はタイル状の地面にしようと決めていたので作製していきます。
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ボツ案
最初にあったイメージでエフェクトを置いていきましたが、うるさくなり過ぎたので間引いて調整していきます。
タイル状の地面の下に円形のベースを置く予定でしたが今回は省略しています。
メインのオーラはフィギュアの高さ分必要なんですが、サイズが多きくなってしまうので壊れた瓦礫を積み上げて高さを出しています。
サイズが大きいと3Dプリンターで出力できるサイズをオーバーしたり、出力をミスった時のダメージが大きいので、出力時のサイズや組み立てやすさなどを考慮しながら設計していきます。
出力したら仮組をして、フィギュアを配置します。
この段階ではフィギュアの足裏にある既存のダボの処理をしていないので少し高さが出ています。
一番大きいオーラの塗装は持ち手が付けられないので、直で持って片面ずつ塗装しています。
ブルー系の塗装なので黄変したレジンとはあまり相性がよくないのですが、アニメ版の色味が少し黄色味のある水色だったのである程度想定した色味になりました。
内側は薄めに、外側に行くほど濃くなるように塗装しています。
地面の塗装は、タイル部分だけ明るめの色にしています。
少しドライブラシやウェザリングしてもよかったなと思います。
使用したレジン
レジンはSK本舗さんの水洗いレジンを使用しています。
カラーバリエーションも豊富で使うパーツに合わせて使い分けています。
透明レジンは少し黄変してしまいますが、仕上げる色によってはそこまで気にしなくても大丈夫です。
フィギュア本体のリペイント
今回はフィギュア本体のリペイントもしていきます。
塗装がしやすいように熱湯で分解して、分解中に破損したところはパテなどを使って補正していきます。
元のフィギュアにもメガネの下にアイペイントがありました。
メガネはうまく外すことができずに破損してしまったので自作することになりました。
右目の目頭にあるダボにメガネのダボが残ってしまったのでパテで埋めてしまいました。
元のメガネを定規で計って、ZBrush上でもサイズや角度を確認しながらモデリングしていきます。
またパーツもかなり小さくなるので、強度を気にしながらデザインが大きく変わらないように調整していきます。
既製品にぴったり合うように3Dプリンター出力品を作るのがけっこう大変で5、6回作り直しました。
うっすら眼が透けるように透明レジンを使っています。
口の位置を少し上げたので顎を削ったのですが少し削り過ぎてしまいました…
あまり改造やリペイントをしたことがなく楽しめた部分もありますが、苦労も多くありました。
とくに、アイホール(白目)がないところに目を描くのがうまくバランスが取れなくて、5回は描きなおしました…まだ納得できてない気もするし…うまく分解できないとマスキングが大変だし…などなど
ただ、自作した台座とリペイントしたフィギュアでクオリティは上げられたのではとも思います。